赤上優人 | 年度別成績・年俸推移・故障歴

2022年12月 6日公開

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赤上優人

赤上優人投手は2020年の育成ドラフト1位でライオンズに入団し、2022年のシーズン途中で支配下選手登録された。1年目の2021年は2軍で主にリリーフを務めたのだが、2年目の2022年は先発にもチャレンジし、夏まで好投をし続けた。その活躍もあり7月28日に支配下登録選手になることができた。

だがまだ1軍での登板はおろか、春季キャンプ以外では1軍に上がったことさえない。だからこそ2023年は何としても1軍の舞台を経験したいところだ。2軍ではリリーフ、先発共に適性を見せているのだが、タイプ的にはリリーフ向きではないだろうか。制球力はまだそれほど高くはなく、最速155km/hで球種はスライダーとカーブと少ない。もし1軍で先発をするのであれば落ちる球やシュート系のボールを覚えたいところだが、リリーフであれば極端な話、ストレートとスライダーだけでも通用することがある。

投球フォームにしても先発投手特有のゆったりとしたフォームというよりは、リリーフ向きの瞬発力のあるフォームをしている。現時点では1軍先発陣に食い込むことは非常に難しいため、仮に将来的に先発を任される可能性があるとしても、まずは1軍のセットアッパーという現在手薄になっているポジションを目指していきたい。

赤上投手にとって幸いなのは、不動のセットアッパーである平良海馬投手が2023年から先発に転向することだ。そして守護神増田達至投手も近年は年齢による衰えを見せ始めている。

現在ライオンズでは、赤上投手の育成ドラフト同期の水上由伸投手が1軍の主戦リリーバーとして活躍している。これは赤上投手にとっては非常に悔しい状況だ。赤上投手は育成ドラフト1位だったが、水上投手は育成ドラフト5位だった。自分よりも下位指名の選手に先を越されるのは悔しいし、同時に奮起するためのエネルギーにもなりうる。

将来的には1軍で赤上-水上というリレーが見られるかもしれない。2022年のオフにネズミの除去手術を行なったわけだが、順調にいけば春季キャンプまでには十分実戦復帰することができる。投げられない間にしっかりと下半身を鍛え抜いておけば、来春は今まで以上にピッチングに安定感を見せることもできるだろう。

ライオンズとしては、育成出身の1軍主戦投手の続出は非常に嬉しい状況だ。もちろん赤上投手はまだ1軍経験はないわけだが、しかし2軍でしっかりと結果を残してきただけに、2023年の1軍デビューはほぼ確実な状況だと言える。

1軍デビューした後は、赤上投手には水上投手との育成出身コンビでライオンズのブルペンを牽引する活躍をしてもらいたい。そして近い将来、このふたりの投手にポスト増田、ポスト平良のポジションを競い合ってもらいたい!

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THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者/カズ
筆者 2010年1月よりパーソナルコーチとしてプロ野球選手のサポートを行うプロフェッショナルコーチ。 選手の怪我のリスクを正確に分析し、怪我をしないフォームに変える動作改善指導が特に好評。 このブログではプロコーチ目線でライオンズについて冷静に、そして愛を込めて書いていきます!
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