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2021年1月25日公開

内野手登録となったスパンジェンバーグ選手はMLBでは投手も経験

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2021年今季から、コーリー・スパンジェンバーグ選手の登録が外野手から内野手へと変更になった。この登録変更は特別な意味があるものではないと思うが、もしかしたらチームの意向というよりも、スパンジェンバーグ選手の意向なのかもしれない。スパンジェンバーグ選手はアメリカ時代は主にセカンドとサードを守っていたからだ。

メジャーでの数字だけを見ると、外野(レフト)は2017年に32試合守っただけで、その他の年は1〜5試合程度しか外野は守っていない。元々が内野手だっただけに、外野手登録となった昨季がイレギュラーだったのだろう。

内野は主にセカンドとサードを守るわけだが、セカンドには昨季のゴールデングラブ賞の外崎修汰選手の存在がある。そのためよほど外崎選手の打撃が低迷しない限りは、スパンジェンバーグ選手のポジションのメインがセカンドになることはないだろう。

そしてサードには中村剛也選手の存在があるが、中村選手は今季38歳となる大ベテランだ。さすがにサードでフル出場させることはできない。辻発彦監督も中村選手と同学年の栗山巧選手を基本的には休ませながら、コンディションが良い時に集中して起用していく意向を持っている。となれば、昨季は79試合にしか出られなかった中村選手に対しても同じ意向を持っているはずだ。

栗山選手や中村選手を休ませたり、DHで併用していく際、今季もスパンジェンバーグ選手がサードやレフトを守るのだろう。登録が内野手になったからといって、外野を守らないということにはならない。そのため今季も、昨季同様に内外野を守るのだと思う。

捕手と一塁手以外はすべて経験済みのスパンジェンバーグ選手

スパンジェンバーグ選手は決して「最強助っ人」というタイプではない。昨季は三振がリーグトップという荒さも目立ったが、今季は日本人投手たちの特徴も今まで以上に頭に入っている分、三振の数は減っていくだろう。最強助っ人ではないが、優良助っ人なのは確かだと言える。

そして、実はOPS(出塁率+長打率)はライオンズのトップで、三塁打はリーグトップだった。以前のメヒア選手のように爆発的にホームランを打つタイプではないが、しかしだからと言って長打率が低いわけではない。ヒットの48%が二塁打・三塁打・本塁打の長打なのだ。

外崎修汰選手が今季は何番を打つのかまだ分からないが、外崎選手次第ではスパンジェンバーグ選手の打順は5〜6番になることが多いのではないだろうか。さすがに恐怖の9番打者ボカチカ選手のような起用法にはならないと思う。

ちなみにスパンジェンバーグ選手はメジャー時代、捕手と一塁手以外はすべてのポジションを経験している。さすがに日本で投手起用されることは考えにくいが、しかし、もしかしたらかつてのデストラーデ選手のように、試合状況によってはファンサービス的な登板もありえるかもしれない?!

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THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者/カズ
筆者 2010年1月よりパーソナルコーチとしてプロ野球選手のサポートを行うプロフェッショナルコーチ。 選手の怪我のリスクを正確に分析し、怪我をしないフォームに変える動作改善指導が特に好評。 このブログではプロコーチ目線でライオンズについて冷静に、そして愛を込めて書いていきます!
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