陽川尚将 | 年度別成績・年俸推移・故障歴

2022年12月21日公開

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かつての平尾博嗣選手のようなバイプレイヤーになってもらいたい陽川尚将選手

陽川尚将

陽川尚将選手は阪神タイガースでは常に大砲候補として期待されたスラッガーだった。ウェスタンリーグでは打点・本塁打の二冠王に輝いたこともあり、球団からもファンからも期待値の高い選手だった。だがタイガースではなかなかレギュラーを掴むことができず、1軍と2軍を行ったり来たりしているうちに佐藤輝明選手にポジションを奪われる形となってしまった。

阪神ファンとしては、まさか陽川選手が現役ドラフトでライオンズに持っていかれるとは予想していなかったはずだ。年齢的にもこれまでの実績面でも、活躍の場を得られない若手にその場を与えるという現役ドラフトの趣旨からは外れていたはずの選手だった。そもそも陽川選手の2022年は、代打では打率.400と好成績を残しており、サウスポー相手でも.357という成績も残している。つまり陽川選手はレギュラーではないものの、1軍で活躍の場を得ていたレベルの選手だったのだ。

ここぞという場面での代打でヒットを打ってきたことから、2022年はタイガースファンの印象にも強く残っていた。それだけにファンとしては陽川選手の指名には驚いたはずだ。だが反面ライオンズとしては素晴らしい選手を獲得することができた。ライオンズは代打陣が手薄だったため、陽川選手を獲得できたことは、捉えようによっては松岡洸希投手との交換トレードのようだったとも言える。

セットアッパーとして期待されていた松岡投手を失ったのは手痛かったが、しかしその一方で陽川選手を獲得できたのだから、ライオンズとしては結果的には良しと言える第1回現役ドラフトだった。

だが陽川選手には代打に甘んじるのではなく、1軍のレギュラーを奪取するつもりで頑張ってもらいたい。そしてかつてタイガースからライオンズにやって来た平尾博嗣選手のように、勝負強い代打の切り札、そしていざという時はスタメンでも活躍できるような選手になっていって欲しい。

陽川選手がライオンズで背負う52番は、かつては栗山巧選手が背負っていた出世番号だ。2023年は32歳になる陽川選手だが、ライオンズでは心機一転、若手に戻ったつもりでこの背番号からの出世を果たしてもらいたい。

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THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者/カズ
筆者 2010年1月よりパーソナルコーチとしてプロ野球選手のサポートを行うプロフェッショナルコーチ。 選手の怪我のリスクを正確に分析し、怪我をしないフォームに変える動作改善指導が特に好評。 このブログではプロコーチ目線でライオンズについて冷静に、そして愛を込めて書いていきます!
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