2021年4月 8日公開
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
楽天 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 | |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 |
【継投】
●上間永遠(1敗)〜佐野泰雄〜吉川光夫〜伊藤翔
観衆:6,653人、試合時間:2時間43分
5連勝し、ホークスを敵地でスウィープしてきただけにイーグルスとの3連戦も期待していたのだが、結果はまさかの3連戦3連敗となってしまった。やはり火曜日の1回戦でイーグルス打線を波に乗せるような試合をしてしまったのが痛かった。
そして改めて見てみると、ライオンズとイーグルスの裏ローテの格の違いに差がありすぎた。イーグルスは岸投手、則本投手と開幕投手経験者が並んできたのに対し、ライオンズは松本航投手と今井達也投手が共に四球で打線にリズムを与えられなかった。本来であれば岸・則本両投手の胸を借りるつもりで挑んでいかなければならないところを、相手打者と勝負する前に四球で試合を間延びさせてしまった。
3連戦というのは1試合が3回あるとは考えない。1カードに3試合あると考えながら戦っていくのがプロ野球だ。だからこそカードの一番手投手がしっかりと試合を組み立てることが非常に重要になってくるわけだが、イーグルスの先発陣はその役目をしっかり果たしたのに対し、ライオンズの先発陣はそれができなかった。
3連敗してしまったことを今ここで長々と書くつもりはないのだが、しかし1回戦の試合結果がこの3連敗を生んでしまったことは確かだろう。仮に1回戦で敗れていたとしても、もっと緊張感のある接戦になっていれば、イーグルスにメットライフドームでここまで伸び伸びとプレーをさせることもなかったはずだ。
筆者は火曜日に、ライオンズはホークス1回戦で勝ったことで良い形で3連戦を戦えるようになったと書いたわけだが、これとまったく同じ現象がこの3連戦で起こってしまった。やはり野球というのは流れが大事なスポーツなのだなと、ライオンズナインもつくづく感じた3連戦だったと思う。
さて、今夜は上間永遠投手のプロ入り初登板となった。結果的には5回1/3で83球を投げ、被安打5、四球2、失点4という内容だった。5回までは本当に素晴らしいピッチングを続けていたのだが、イーグルス打線が3巡目に入った6回に捕まってしまった。
上間投手の魅力はどの球種でもストライクが取れることなのだが、3巡目に入ってくるとそれが仇になってしまった。松本・今井両投手のように四球で崩れることがほぼないため、イーグルス打線も一通り球種を見ることができれば対応しやすくなる。
ちなみに6回は、完全にストレート系のボールが狙われていた。岡田捕手がもう少し早くここに気付いていれば、もしかしたらもう少し違う6回の結果になっていたかもしれない。決して崩れてしまったというわけではなく、イーグルス打線の戦術にハマってしまったという打ち込まれ方だっただけに、配球に関してはベンチからもう少し指示が飛んでも良かったのかなとは、試合を見ながら筆者は考えていた。
しかし5回までは本当に素晴らしいピッチングだった。今日の6回のピッチングを次戦以降に生かしてくれれば、上間投手はしばらくの間はローテーション投手として回っていくのではないだろうか。ニール投手が1軍に合流するまでは早くてもまだ1ヵ月程度はかかる見込みであるため、上間投手の登場は4月のチームを支える存在となるはずだ。