2021年04月07日(水) ライオンズvsイーグルス2回戦ゲームレビュー

2021年4月 7日公開

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1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
楽天 1 0 1 0 1 0 2 1 0 6 9 0
西武 0 0 0 0 2 0 0 0 1 3 8 1

【継投】
●今井達也(1敗)〜佐野泰雄〜宮川哲〜ギャレット〜伊藤翔〜田村伊知郎

【ホームラン】
若林楽人(プロ1号)

観衆:7,390人、試合時間:3時間39分

野手大量指名ドラフト以降燃えている山野辺・呉両選手

今夜の先発マウンドに登ったのは今井達也投手だった。結果的には5イニングスで104球を投げて被安打5、四死球6、失点3という内容で、決して満足のいくものではなかった。これでライオンズはイーグルスに2連敗となってしまったわけだが、負けてしまったものをとやかく言っても始まらない。残念ながら首位は陥落してしまったが、また明日から良い戦いを見せてくれればそれで良いと思う。

試合としては3-6で敗れてしまったが、打線は8安打を放ち3点を奪っている。スタメンクラスの野手4人を欠いている状態を考えれば、打線の方は善戦してくれていると思う。状況を考えれば打線が沈黙を続けてしまったとしても不思議ではないほど離脱者が出ているのだが、今季は1軍定着を目指す若獅子たちが本当にナイスバッティングを見せ続けてくれている。

山野辺翔選手や呉念庭選手は今季に対しては危機感もあったはずだ。その理由は渡辺久信GMが、昨年のドラフトで野手を大量指名したからだ。現にそのドラフトで指名されたルーキー3人がここまでの試合でホームランを打っている。これだけルーキーたちが躍動しているのだから、山野辺選手や呉選手としては、昨年までと同じことをしていたら整理リストに名前が入ってしまう。そんな危機感がふたりを掻き立てているのではないだろうか。

呉選手は今夜も長打を放っているし、山野辺選手もタイムリーヒットと犠牲フライで2打点を挙げている。月末までにはメヒア選手スパンジェンバーグ選手が1軍に合流する見込みとなっているが、それまでは何とかこの若獅子たちの躍動でチームの勢いを保ってもらいたい。そしてメヒア選手とスパンジェンバーグ選手が合流した後でも、簡単には外国人選手たちにポジションを明け渡さないというような活躍を今後も期待したい。

若林楽人選手にも飛び出したプロ1号ホームラン

ここまでルーキーのブランドン選手、渡部健人選手のルーキー2人がホームランを放っていたのだが、今夜は3人目、これまたルーキーの若林楽人選手がプロ1号をマークした。

初球は外角のストレートを見逃し、2球目はインハイのスライダーを空振りしてカウント1-1となった3球目、真ん中外寄りに入ってきた甘いカーブを僅かに泳がされながらも上手くバットに乗せていった。プロ1号はレフトスタンドへの一発となった。それにしても今季のルーキーたちは本当に失投を見逃さない。1軍レベルの厳しいボールにはまだ対応し切れていないルーキーたちだが、しかし甘いボールが来るや否や積極的に振っていく。この物怖じしない積極性が好結果に結びついているのだろう。

1年目は、相手投手の配球データを頭に入れるだけで精一杯だと思う。だが実際のところはデータは役に立つようで立たないことも多い。当然だがデータ通りのピッチングになることなど稀有だからだ。そうなるとあとは経験値が頼りになってくるわけだが、ルーキーたちにその経験値はない。だからこそ今は結果を恐れず、積極的に打てると思ったボールを振っていくことが大事なのだと思う。

ルーキーたちがこのまま活躍し続けられることはないだろう。いつか調子が落ちてくる時がやってくる。だがそんな時でもくよくよしたり、考え過ぎたりはせず、相手投手の胸を借りるつもりで自分のスウィングを貫き続けて欲しい。そうすればきっと、日本シリーズが終わるまで1軍に居続けることができるだろう。

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THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者/カズ
筆者 2010年1月よりパーソナルコーチとしてプロ野球選手のサポートを行うプロフェッショナルコーチ。 選手の怪我のリスクを正確に分析し、怪我をしないフォームに変える動作改善指導が特に好評。 このブログではプロコーチ目線でライオンズについて冷静に、そして愛を込めて書いていきます!
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