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2021年4月 9日公開

2021年04月09日(金) マリーンズvsライオンズ1回戦ゲームレビュー

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1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
西武 0 1 0 0 0 0 0 5 1 7 8 0
ロッテ 0 0 0 2 1 1 0 0 0 4 6 1

【継投】
髙橋光成〜○十亀剣(1勝)〜H平良海馬〜増田達至(3S)

【ホームラン】
愛斗1号、2号

観衆:7,454人、試合時間:3時間1分

愛斗選手がプロ入り初ホームラン&2号スリーランを放つ

今夜は敵地でマリーンズに4-7で勝利した。今週はイーグルス相手にスウィープを喫していただけに、久しぶりに勝ったような感覚だ。そしてこの勝利を演出してくれたのがまたもや若獅子、愛斗選手だ。イースタンリーグで好調を維持し、その勢いのまま1軍に上がってきたのだが、いきなり2本塁打と大仕事をやってのけた。そしてこの1本目のホームランが愛斗選手自身プロ初ホームランとなった。

今チームは満身創痍といった状態だ。そんな中、辻発彦監督としてもとにかく調子が良い選手を順に起用しながらこの危機を乗り越えるより他ない。そんな状況の中で若獅子たちが期待以上の躍動を見せてくれている。

1本目のプロ初ホームランは2回に飛び出し、これが先制ソロホームランとなった。そして2本目は4-3と追い上げてきた8回、一死三塁一塁という状況で飛び出したスリーランホームランだった。今夜に関しては細かいことは書く必要はないと思う。反対方向への見事なホームランだった。このホームランによりチームは4-6と一挙逆転に成功した。

今夜は先発した髙橋光成投手が本調子ではなく、6回までに被安打5、四球5で4点を失っていただけに、4連敗かという少し嫌な雰囲気が流れていたのだが、愛斗選手にそんな空気を読んでいる余裕はなかったのだろう。食らいつくように振り抜いた姿は、まさに我武者羅という言葉がピッタリだった。

時として野球はこのように、我武者羅さが流れの強さを上回ることがある。例えばヘッドスライディングだ。基本的にヘッドスライディングは、よほどの状況じゃなければすべてきではない。牽制球を投げられて帰塁する場合は別だが、全力疾走している中でのヘッドスライディングは怪我を招く危険性が非常に高い。

だが劣勢の場面で際どい内野ゴロでヘッドスライディングを見せられたりすると、チームメイトの闘志が再燃してくることがよくある。今夜の愛斗選手の2本塁打は、そういう類のホームランだったように筆者には感じられた。

それにしても、愛斗選手の今夜のプロ入り初ホームランで、今季ライオンズのプロ入り初ホームランは5本目となった。こんなことが起こるシーズンも非常に珍しい。そしてこのような特殊なことがよく起こるシーズンというのは、そのチームは優勝する可能性が高くなる。いわゆる「持ってる」というやつだ。そういう意味では今年のライオンズは確かに持っている。

今は怪我人が続出している状況ではあるが、あと半月ほど耐えれば外国人選手たちが1軍に上がり始めてくる。それまでは好調な選手をとっかえひっかえすることにより、何とか持ちこたえていくしかない。だがそんな状況以上に、若獅子たちに頼もしさを感じているのは筆者だけではないはずだ。

THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者/カズ
筆者 2010年1月よりパーソナルコーチとしてプロ野球選手のサポートを行うプロフェッショナルコーチ。 選手の怪我のリスクを正確に分析し、怪我をしないフォームに変える動作改善指導が特に好評。 このブログではプロコーチ目線でライオンズについて冷静に、そして愛を込めて書いていきます!
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