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2023年8月16日公開

「増田劇場」という言葉にライオンズ愛は一切こもってはいない

増田達至投手に対するリスペクトがまったく感じられない「増田劇場」という言葉

「増田劇場」という言葉にライオンズ愛は一切こもってはいない

インターネット上ではここ数日「増田劇場」という言葉によって増田達至投手を揶揄する者が増えているようだが、本当のライオンズファンであればこのようなリスペクトに欠く言葉は決して使わないはずだ。

ライオンズが負けて悔しいのは分かるが、しかしこれまで増田投手の活躍によって勝って来た試合が数え切れないほどある。増田劇場という言葉で増田投手を揶揄する人々は、恐らくはもう今までの増田投手の多大なる勝利への貢献をすっかり忘れてしまったのだろう。残念な人たちだ。

筆者も時々選手を批判するようなことを書くこともある。だが感情任せに書くことはしないし、選手に対するリスペクトに欠く言葉を書くこともない。選手を批判する際には必ず、結果よりもプロセスに照準を当てて論理的に批判するようにしている。

「増田劇場」という言葉を最初に使ったのが自称西武ファンの誰かなのか、どこかの下世話な週刊誌なのかは筆者には分からない。だが本当のライオンズファンであれば、この増田劇場という言葉を聞いただけで気分が悪くなるはずだ。特に増田投手のレプリカユニフォームを着て応援されているファンの方々は。

確かに「勝てば官軍負ければ賊軍」という言葉もあるわけだが、しかしこの言葉はライオンズを愛するライオンズファンに通用する言葉ではない。もちろん選手を鼓舞するための多少の野次は必要だと思う。だが選手を傷付けるような言葉は野次とは呼ばない。

増田劇場という言葉は明らかに増田選手を侮辱する言葉であり、この言葉にライオンズに対する愛情など一切こもってはいない。そのため筆者はこのような言葉は大嫌いだ。

相手がファンであろうがメディアであろうが、このような言葉を筆者が支持することは決してない。批判するにしても野次るにしても、選手に対するリスペクトは決して忘れてはいけないと思う。だがインターネット上で見る限り、勝ち負けにしか興味がないライオンズ愛に乏しいファンが多いようだ。

ライオンズは今季、非常に苦しい戦いを強いられている。だからこそファンの力が必要なのに、ライオンズファンを名乗る彼らが選手を揶揄するような言葉を平気で使っていることに、筆者は最近心からガッカリしてしまった。

THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者/カズ
筆者 2010年1月よりパーソナルコーチとしてプロ野球選手のサポートを行うプロフェッショナルコーチ。 選手の怪我のリスクを正確に分析し、怪我をしないフォームに変える動作改善指導が特に好評。 このブログではプロコーチ目線でライオンズについて冷静に、そして愛を込めて書いていきます!
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