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2024年2月 9日公開

【春季キャンプリポート / 2月9日】人生初の4連投で状態の良さをアピールした増田達至投手

人生初のブルペン3連投の翌日に4連投を披露した増田達至投手

キャンプ初日から4日連続ブルペン入りする増田達至投手

本来の守護神増田達至投手は今年は体調がかなり良さそうだ。昨季は右肩のコンディン不良を抱えたまま開幕を迎えてしまったわけだが、今季は春季キャンンプ初日から4日連続でブルペン入りしている。

前日には「3日連続ブルペンは人生初めてかも」と話していた増田投手だが、その翌日に4日連続のブルペン入りを果たしており、それだけでも今季の状態の良さが窺えるというものだ。増田投手がこうして元気な姿を見せてくれているとなると、やはり開幕守護神は増田投手が務めるのが一番なのかなとも思えてくる。

守護神は、今誰よりも良いボールを投げているから任せる、というポジションではない。もちろん一番良いボールを投げているに越したことはないわけだが、やはり実績や経験値が守護神には必要になってくる。

今季守護神争いに名乗りを挙げているのは田村伊知郎投手豆田泰志投手佐藤隼輔投手甲斐野央投手に加え、名門ヤンキースからやってきたアブレイユ投手だ。増田投手を除けば、この中ではアブレイユ投手の実績がずば抜けていると言って良いだろう。

そしてアブレイユ投手に次ぐのが田村投手と佐藤投手で、その後に甲斐野投手、豆田投手と続いてくる。こうして実績と経験値を踏まえて考えていくと、まず誰よりも圧倒的な経験値を持っている増田投手が守護神の第一候補であることに間違いはない。だがその増田投手が万が一昨季と同じような肩のコンディションであった場合は、アブレイユ投手が守護神を務める可能性が高かった。

だが4日連続でブルペン入りしている増田投手の姿を見ていると、どうやら今季は安心して9回のピッチングを見ていられそうだという印象を受ける。昨季は肩のコンディショニング不良により投げ込みをほとんど行えないまま開幕を迎えてしまい、コンディショニング不良+投げ込み不足という状態のままマウンドに立ってしまった。

もちろん首脳陣も、昨季はそうせざるを得ない状況であったわけで、何も増田投手が今までずっと守護神だったから、それだけを根拠に昨季も増田投手に守護神を任せたわけではない。復調を期待しながら、4月まではある意味オープン戦のつもりで投げてくれれば良いという思惑も首脳陣にはあったはずだ。

だが結果的に良いスタートが切れなかった昨季は、最後まで状態が安定することはなかった。その昨季と比較をすると、今季の増田投手は本当に状態が良さそうで、ブルペンで時折見せる笑顔がそれを証明している。

今季はすでに4日連続ブルペン入りすることで、投げ込みもしっかり行えている。このまま状態が落ちることなく、開幕までずっと良いコンディションを維持し続けてもらえれば、開幕守護神はほぼ確実に増田投手が務めることになるだろう。

今季の守護神争いは熾烈を極めるものだが、しかしそれは増田投手の状態次第という側面があった。増田投手がこのように状態の良さを見せてくれている状況であれば、増田投手の開幕守護神の座はほぼ確実なものとなるだろう。そして今季はセーブを荒稼ぎしてもらい、あと56セーブと迫っている250セーブにもさらに近づいてもらい、2025年シーズンには名球会入りのブレザーを着る姿を披露してもらいたい。

THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者/カズ
筆者 2010年1月よりパーソナルコーチとしてプロ野球選手のサポートを行うプロフェッショナルコーチ。 選手の怪我のリスクを正確に分析し、怪我をしないフォームに変える動作改善指導が特に好評。 このブログではプロコーチ目線でライオンズについて冷静に、そして愛を込めて書いていきます!
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