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2022年9月21日公開

源田壮亮主将は同僚の配偶者からたまらんほどの酷い苦痛を受けていた

源田壮亮主将の奥様が狙われた誹謗中傷事件

源田壮亮

7連敗により首位から一気に転落し、優勝戦線から脱落しただけにとどまらず、今度は週刊誌によって不穏なニュースが多くの偽りを含みながらリリースされてしまった。

ライオンズファンであればもう多くの方がこのニュースをすでに目にしたと思うのだが、源田壮亮主将の奥様への誹謗中傷に関わるニュースだった。

かねてよりSNS上には源田夫妻の住所や個人情報が晒されており、奥様に対する言われのない誹謗中傷がDMから多数届いていたようだ。そして身の危険を感じた源田夫妻は引っ越しすることにもなってしまったと言う。

その誹謗中傷は複数のアカウントから届いていたようなのだが、源田夫妻が裁判所に対し書き込んだ者の情報開示を請求した結果、何と犯人はチームメイトの配偶者だということが分かった。

源田主将の意向に添い、筆者もここでそのチームメイトの名を書き残すことはしないが、源田主将としては精神的に参ってしまうだけではなく、その犯人がチームメイトの配偶者だったのだからショックも倍増してしまったはずだ。

週刊誌が書いた偽りの部分もここに書き残すことはしないが、まず気になるのは球団関係者とは誰のことだ、ということだ。この件に関して間違いなく言えることは、源田選手側と当該選手側とではすでに何らかの決着がついていたはずであり、話もそこで終わるはずだった。

だが事情を知る誰かしらがお金のために、下世話な週刊誌にあることないことをペラペラと喋ったのだろう。この球団関係者は球団事務所側の人間なのか、それともまだ年俸が低い選手なのか、それは筆者には分からない。しかしライオンズでは少し前にもコーチが選手のシューズを盗み取るという出来事があっただけに、球団内の風紀や人間教育はあまり進んでいないようにも感じられる。

2000年代に入りトラブルが途切れることのない西武ライオンズ

西武球団はなぜ変われないのだろうか?かつてのオーナーは粉飾決済で逮捕され、かつてのエースは路駐の身代わり出頭で問題を起こし、ある遅刻の常習犯はそれを咎められて逆ギレしコーチに暴力を振るわれたと告発し、ある選手はコンビニのATMに忘れられていた数万円の現金を知らん顔して持ち帰り、ある選手は未成年で喫煙や飲酒をし、ある選手は女性問題をこじらせ、ある選手は出会い系アプリでトラブルを起こし、ある選手はスピード違反で捕まり、ある選手がコロナ禍での外出禁止中に外出し、あるコーチは選手の私物を盗むという愚行を起こす。
※ ここでも実名表記は避けます。

パッと思い出せるだけでこれだけのトラブルが西武球団には起こっているのだ。もしこれが一般企業であれば、これだけ警察沙汰や弁護士沙汰が起こっていればほとんどの取引を停止され、倒産に追いやられるだろう。だが西武球団はプロ野球チームだからそうならないのか、西武球団が存在を消すような事態にはなっていない、粉飾決壊事件時を除けば。

さて、果たしてこのようなトラブルの責任は球団内では誰にあるのだろうか?普通の企業であれば責任問題、監督問題を問われて当該者だけではなく、管理職も処分されるケースがほとんどとなる。だが西武球団内でそのような処分があったケースは少ない。筆者が知る限りでは、路駐身代わり事件時に身代わりを買って出た広報くらいではなかったろうか。

トップの責任という意味ではこの手のトラブルは、編成トップの渡辺久信GMではなく、球団社長である奥村剛氏の管轄になるのだと思う。ただ、ここで普通の企業と少し違う点は、西武球団という企業に対し、選手たちは西武球団と取引をしている個人事業主だということだ。

一般企業とは違いそのような形態を考えると、このような事件が繰り返されても球団内にほとんどお咎めがないというのも理解することができる。つまり球団として、問題を起こした選手やコーチとは契約を更新しなければ良いだけの話なのだ。だがいつまでもそんな考えでいるからこそ、西武球団には次から次へとこのようなトラブルが発生しているのだろう。

職責の範疇ではないと思うのだが、ここはやはり渡辺久信GMが、オヤジこと故根本陸夫のように選手らを引き締めなければならないと思う。「もうさすがにトラブルは起こらないだろう」と、トラブルが起こるたびに思わされるのだが、しかし西武球団がトラブルのない球団になる気配はなさそうだ。

当該選手に考えられる今後の身の振り方

さて、源田主将の話に戻すと、源田主将は当該選手の野球人生を奪う気はまったくないという。そのため源田選手側から当該選手の氏名や、誰だかが分かるような形でのコメントは一切していない。そのため筆者もその当該選手の名前をここで書くことはしないのだが、しかし事情が事情なだけに、その選手が来季もライオンズのユニフォームを着る可能性は非常に低いだろう。

昨年あたりからようやく1軍に帯同することが多くなってきた期待の若手選手だっただけに非常に残念ではあるが、間違いなく今オフのリスト(戦力外リスト)に加えられてしまうと思う。球団としては当然源田主将が心地良くプレーできる環境作りを優先させなければならず、そのためにはまだ1軍半である当該選手を残留させるわけにはいかない。

そしてその選手自身、チームメイトに顔向けなどできるはずもなく、限りなく自主退団に近い形での退団になってしまうのではないだろうか。練習中に警察の取調べを受けるところまで行ってしまったのだから、それも当然と言えば当然と言えるのかもしれない。

ただし当該選手自身が、自らの配偶者がそのような悪質な行為を行なっていたのをまったく知らなかったという可能性も0ではないと思う。その場合は源田主将なら水に流してくれるとは思うのだが、だからと言って残留となると難しい問題だ。そもそもこんな状況になってしまった中で、その選手が今後プレーに集中できるかと言えばそれも厳しいし、他の選手の目が以前の見方に戻ることもないだろう。

かと言ってトレード要員にできるほどの成績も上げてはいないため、その当該選手にとっての最善策は社会人野球や独立リーグで野球を続けながら、社会の常識や厳しさを学ぶことではないだろうか。そして配偶者とともに大きな間違いを起こさない人生を再スタートしていって欲しい。

被害に受けながらも野球への集中力を途切らせない源田壮亮主将

それにしても源田主将の精神力は並ではなかった。普通これだけの被害を受けていたらプレーに集中することなどできず、成績は下降線を辿ってしまうはずだ。しかし源田主将の成績は落ちることなく、守備力の輝きも増すばかりだ。

源田主将自身、男である自分だけであれば自分の身を自分で守ることもできるかもしれない。だが奥様や生まれたばかりのお子様がそこに関わっていたとなると、普通の精神力では野球どころではなくなるはずだ。

残念ながらライオンズの今季の優勝は限りなく遠ざかってしまったが、しかし源田選手自身としては長い間苦しんだ問題がようやく解決されて、大きな心配事がなくなったことにより、来季は今まで以上に野球に集中していけるのではないだろうか。

これだけ大きな問題を抱え続けても打率.270前後を打っているのだ。その問題が解消された来季、源田主将は自身初の打率.300越えにも挑戦していけるはずだ。

源田主将と奥様のこれまでの心労を考えると本当に心苦しい限りなのだが、筆者はライオンズファンとして、こんな苦しい状況だったのにチームをここまで引っ張ってきてくれて心からありがとう、と伝えたい。

源田壮亮主将ご本人からのメッセージ
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THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者/カズ
筆者 2010年1月よりパーソナルコーチとしてプロ野球選手のサポートを行うプロフェッショナルコーチ。 選手の怪我のリスクを正確に分析し、怪我をしないフォームに変える動作改善指導が特に好評。 このブログではプロコーチ目線でライオンズについて冷静に、そして愛を込めて書いていきます!
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