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2024年2月18日公開

【春季キャンプリポート 2月18日】初打席ホームランで流石のパワーを見せつけたアギラー選手

初実践、初打席、初スィングでホームランを放ったアギラー選手

アギラー選手紅白戦でホームラン

今季初の紅白戦は2月19日に行われる予定だった。しかし19日が雨になるとの予報だったことから、急遽前倒しで18日に行われることになった。そしてそこでまさに一発回答で実力を示したのが白組の四番ファーストとして出場したヘスス・アギラー選手だった。

初打席の場面は1回裏、二死三塁という状況で迎えた。紅組の先発マウンドに登っていた隅田知一郎投手もアギラー選手に対しては最大限のケアをし、とにかく低めに丁寧に変化球を集めていた。だがこの変化球がすべてボール判定となってしまい、やや苦しいピッチングになってしまった。

そして4球目は見送られてようやくカウントは3-1となった。だが5球目、キャッチャーミットよりもわずかに内に入ったストレートをアギラー選手が振り抜くと、打球はグングン伸びていきレフトポール直撃弾となった。これぞまさに文字通りの一発回答であり、アギラー選手は日本での初スウィングで初ホームランを放ってみせた。

もちろんまだまだ公式戦ではなく、隅田投手の状態も100%とは言えないし、隅田投手もアギラー選手に対し内角の厳しいコースを攻めることはしない。そのため隅田投手のパフォーマンスを簡単に責めることはできないわけだが、しかしそんな状況においてもいきなりホームランを打ってみせたこのパワーは、まさにライオンズファンに衝撃を与えた。

ちなみにこの紅白戦では白組の先発平良海馬投手も初回にブランドン選手の犠牲フライで1失点しており、日本代表に選出されている隅田投手・平良投手が共に立ち上がりでやや不安定なピッチングを見せていた。

だが上述した通りチームメイトに対し内角をえぐることはできないため、紅白戦での失点はほとんど気にする必要はないだろう。二人とも3月の代表戦までにはもっと状態を上げて来てくれるはずだ。

それにしてもアギラー選手のパワーはやはり日本人離れしていた。決してホームランを狙って強振したわけではないのだが、やや内寄りに入って来たボールを上手くレフト方向に捌いて見せた。どうやらこの打者はただパワーがあるだけではなく、コンタクト能力にも長けているようだ。

かつてライオンズには3割30本をマークしたマルちゃんこと、ドミンゴ・マルチネス選手という強打者が在籍していたわけだが、アギラー選手はマルチネス選手の打力と守備力をさらにレベルアップさせたタイプと言えるかもしれない。3割をマークできるコンタクト力と、30本塁打以上を打てるパワーを兼ねそろえている。

そしてマルチネス選手は守備力がなかったために、打ってはいたがライオンズをリリースされてしまったわけだが、アギラー選手の一塁守備はトノゲンコンビが唸るほど上手い。ちなみにこのホームランにより試合後、アギラー選手はさっそく子どもたちからのサイン攻めに遭っていたようだ。それにしても打力もあって守備も上手いアギラー選手、西武球団は今季、本当に素晴らしい助っ人打者を連れて来てくれたと思う。

THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者/カズ
筆者 2010年1月よりパーソナルコーチとしてプロ野球選手のサポートを行うプロフェッショナルコーチ。 選手の怪我のリスクを正確に分析し、怪我をしないフォームに変える動作改善指導が特に好評。 このブログではプロコーチ目線でライオンズについて冷静に、そして愛を込めて書いていきます!
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