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2024年6月 3日公開

古巣西武に対し面白おかしくラジカルな言葉を飛ばす伊原春樹氏を改めて見損なった

一気に4選手が登録抹消となった6月3日のライオンズ

コルデロ選手

今日は大量4選手の一軍登録が抹消された。佐藤隼輔投手ボー・タカハシ投手金子侑司選手、そしてフランチー・コルデロ選手だ。いずれの選手も最近の状態を見ると、抹消となっても不思議はなかったと言える。

佐藤投手に関しては昨日のコラムでも書いたが、交流戦前の状態と比べるとこの2試合は明らかに状態が違っていた。ただこれは疲労性のものだと思う。昨年同様の指の不調じゃなければ良いと願うばかりだが、しかし特に西武球団から情報が出されていないところを見ると、恐らくはしっかりと疲れを抜いてまた一軍に戻って来い、というニュアンスの抹消だったのではないだろうか。

昨日の試合で佐藤投手が打ち込まれてベンチに戻って来た際、渡辺久信監督代行と平石洋介ヘッドコーチが何やら話し合いをしていた。もしかしたらその場で一度疲れを抜かせようという確認が行われたのかもしれない。

そしてボー・タカハシ投手に関しては、まだ慣れない先発なりにも頑張ってしっかりと試合を作ってくれていた。5月26日のバファローズ戦でも7回1失点となかなかのピッチングも見せてくれていたため、筆者個人としてはこの抹消にはやや驚いた。来週も6連戦であるため、登板機会がないというわけではない。そう考えると、ボー・タカハシ投手が投げていた枠に菅井信也投手が入ってくると見て良いのかもしれない。

金子選手に関しては一時期はリードオフマンとして良い働きを見せてくれていたのだが、ここしばらくはスタメンで出場してもまったくヒットが打てていない状態だった。最後にヒットを打ったのは5月14日で、それ以降は21打席ノーヒットが続いていた。このような数字に落ちて来てしまったことを考えると、やはり抹消されるのが自然だと言える。

4人目のコルデロ選手に関してはもう少し相手投手を怖がらせる打球を打って欲しかった。それは決してヒットやホームランだけではなく、アウトになった打席であっても強烈なライナーを打ったり、スタンドまであと一歩という大飛球を打ったりと、凡打の質が上がっていることが期待された。しかしヒットが出ないだけではなく、凡打の質も良くなかったため、一軍昇格から一週間経たずしての登録抹消となってしまった。

選手の士気を下げかねない采配をしていた松井稼頭央監督

登録抹消された4人の代役に関しては、まず佐藤投手の代役は恐らくは與座海人投手がこのままリリーフを続けることによってカバーしていくのではないだろうか。もちろんポジションが同じになるとは限らないが、しかし與座投手であればセットアッパー的な役割も十分務めることができるだろう。

そしてボー・タカハシ投手の代役はもちろん菅井投手だ。これに関してはほぼ間違いないと言えるだろう。そしてボー・タカハシ投手が抹消されたことにより、髙橋光成投手渡邉勇太朗投手の今週の先発登板も当確したと言える。

野手に関しては、残念ながら今ファームには目ぼしい活躍をしている打者はいない。名前を挙げるとすれば長谷川信哉選手くらいとなるだろうか。あとは最近はファームで四番として打席に立っている栗山巧選手もそろそろ一軍に戻ってくる頃かと思われるため、金子選手とコルデロ選手の代役はこの二人を中心に考えられているのではないだろうか。

ちなみに一時期はファームでも高い打率をキープしていた陽川尚将選手に関しては、残念ながら調子を一気に落としてしまい、現在はファームでの打率が.180まで急降下してしまっている。陽川選手に関してはベテランであるだけになおさら、調子が良い時に一軍に上げて欲しかったわけだが、しかし一軍に呼ばれたのは調子が落ち始めた頃で、しかも一軍登録後1試合にだけ出て、また即二軍に戻されてしまった。

松井稼頭央監督のこの判断には選手たちも少なからず疑問を抱いたはずだ。ライオンズの一軍は決して打撃陣が好調だったわけではなく、実際にはファームで好調な選手にはどんどん一軍でプレーしてもらいたい状況だった。しかし陽川選手は調子が落ちて来てからようやく一軍に呼ばれ、一軍に行ってみたものの一度三振をしただけで即二軍に戻されるというのは、選手からすれば「いくらなんでもチャンスが少なすぎる」という気持ちになってしまう。

これがせめて一週間試合で起用されたがまったく活躍できなかった、ということであれば二軍に戻されても仕方ないと思える。だがたった1試合ですべてを判断されてしまっては、選手としては一軍に上がっても少ないチャンスで結果を出さなければならないと戦々恐々としてしまい、本来の実力を発揮することも難しくなるだろう。

まったく男気のない言葉を古巣に対し繰り返す伊原春樹氏

もちろんプロである限り、まずは少ないチャンスをものにして少しずつレギュラーに近付いていくというのが正しいルートだ。それはもちろんそうなのだが、しかし陽川選手に与えられたチャンスはあまりにも少なかった。もちろん何らかの理由があっての即登録抹消だったのだろうが、しかし松井監督は多くを語らないため、ファンには正確なところがほとんど伝わって来ない。

一方渡辺久信監督代行のメディア受けは非常に良い。会見やぶら下がり取材でのコメントを聞いていても、いつも何かしら情報や面白いコメントを出してくれる。先日もリプレイ検証を要求する時の話をしていた際、「俺は(指で四角ではなく)ハートを描こうかな」とさえ言って報道陣やファンを喜ばせた。

松井監督は報道陣が活躍できなかった選手に対しコメントを求めても、「使っているこっちの責任です」というようなことしか言わないため、報道陣としても取材のしがいがないし、ファンとしても「負けているこの状態について、もっと監督なりにちゃんと説明してくれ」と思ってしまうようになる。

そしてある時は活躍できなかった選手に対しコメントを求められた際、松井監督は「そういうことは選手に直接話します」、と記者に対し言ってのけた。もちろん松井監督としてはメディアを通してではなく、言いたいことは直接相手に言うのが筋だ、と考えてのことだと思うのだが、しかしファンあってのプロ野球ということを考えると、松井監督のこの言葉はある意味ではタブーであると言え、報道陣を敵に回しかねない松井監督のこの言動も、更迭理由の一つではなかっただろうか。

渡辺監督代行は、上述した通りとにかくメディア受けが良い。コメントではいつでも取材しがいのある言葉を残してくれるし、GM専任だった頃にバックネット裏等で偶然会っても、いつでも明るく接してくれる人柄だ。先日の菅井投手の支配下契約時の会見でも、「お忙しいところお集まりいただきありがとうございますと言ったけど、俺も忙しいんだよ」と言って報道陣を笑わせていた。これは松井監督では絶対にあり得なかった光景だ。

さて、松井監督の解任には伊原春樹元監督が随分とラジカルな物言いをしているが、筆者に言わせればお門違いだ。伊原氏は自身が二度目のライオンズの監督に就任した際のことについて、「残留を要請した選手を球団が残留させられなかった」と主張しているが、そもそも西武残留への気持ちも強かったと言われている涌井秀章投手に対し余計なことを言ってFA移籍を後押ししたのは伊原氏自身だった。ちなみに最初に監督になった際もやはり選手と対立し、チームの顔だったデニー投手がトレード志願をしたという経緯があった。

伊原氏の自身に対する挑発的な言葉をメディアを通して知った後の涌井投手の表情は、心がライオンズから離れてしまったかのようだった。そして涌井投手が出ていくということになれば、涌井投手が投げている試合ではほぼ確実に活躍していた片岡易之選手も移籍に心が傾いてしまったとしても不思議ではない。そして二人とも同時にライオンズを去ってしまった。

伊原氏も恐らくは今後二度と西武に戻れることはないと自覚しているからこそ、このように古巣に対しラジカルなことを言うことで大衆紙レベルの紙面で評論家として使ってもらおうとしているのだろう。これがもし有力スポーツ紙だった場合、今回伊原氏が語っているような内容はまず掲載されることはない。なぜなら有力スポーツ紙はベルーナドームでの取材拒否を出されるのを避けたいからだ。

だが伊原氏が評論家として所属している新聞は大衆紙レベルであるため、実際に球場で取材をしなくても、あることないことを好き勝手に書いていることが多い。そして確かに当時チームの立て直しを伊原氏に依頼したのは西武球団だ。だがチームをあっという間に空中分解させたのは伊原氏本人であり、他の誰でもない。その事実を棚に上げて西武球団のことを面白おかしく批判するのはまったく男らしいとは言えない。そのため筆者は改めて伊原春樹氏を見損なってしまった。

三塁ベースコーチとしては有能な方だっただけに、今こうして三流大衆紙レベルのコメントで生き残ろうとしている姿を見ると残念で仕方がない。どうやら伊原氏の体の中にはもはや、ライオンズブルーの血は流れてはいないようだ。

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THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者/カズ
筆者 2010年1月よりパーソナルコーチとしてプロ野球選手のサポートを行うプロフェッショナルコーチ。 選手の怪我のリスクを正確に分析し、怪我をしないフォームに変える動作改善指導が特に好評。 このブログではプロコーチ目線でライオンズについて冷静に、そして愛を込めて書いていきます!
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