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最新記事:髙橋光成投手と平良海馬投手に対する西武球団側の心証はかなり悪いという実情

2024年6月17日 23:27公開

髙橋光成投手と平良海馬投手がFA権を取得するまでの期間

埼玉西武ライオンズ

今ライオンズが迎えているのは暗黒時代ではなく、暗黒イヤーだ。もっと言えば暗黒前半戦だ。筆者はライオンズがこのままの状態で今シーズンを終えるとはまったく思っていない。リーグ優勝となるともはや現実的ではないわけだが、しかしAクラス入りということであればまだまだチャンスは残っている。

そのチャンスをモノにするためにもライオンズには軸を打てる打者が必要になってくるわけだが、そのような選手を髙橋光成投手平良海馬投手という、ライオンズを去ると明言している選手を出してでも獲得すべきだとは、最近も書いたことだ。

ちなみに髙橋投手は今季中には国内FA権を取得する可能性があり、最短だと来オフには海外FA権を取得できる。一方の平良投手は国内FA権まで3年ちょっと、海外FA権まで4年ちょっとという状況になっている。髙橋投手は今季最後まで一軍に居続けた場合は今季中に国内FA権を取得できる見込みになっているわけだが、ここが渡辺久信監督代行としても悩ましいところだ。

もしここで髙橋投手を故障でないのに抹消した場合、あと115日程度になっている国内FA権を今季中に取得できる可能性が非常に低くなるのだ。だが0勝7敗という成績の投手をこのまま一軍で投げさせるべきではないと筆者は考えている。いくら功労者とは言え、結果を出していない選手を一軍で起用し続ければチームの士気にも影響するからだ。

だが今季最後まで一軍に居続けた場合は今オフには国内FA権を行使できるようになり、来年も一年間一軍に居続けた場合は来オフには海外FA権を行使できるようになる。ということは、もしこのまま髙橋投手が今季最後まで一軍に居続けた場合、チームが優勝しなかったとしても西武球団は髙橋投手をポスティングにかける可能性が高くなる。

簡単に説明をしておくと、もし来季中に海外FA権を取得した場合、髙橋投手はポスティングにかけられることなく自らの意思でアメリカへの移籍を実現させることができる。そして海外FA権を行使してアメリカに移籍した場合、NPB内でのFA移籍とは異なり、人的補償も補償金も発生せず、西武球団は何も得ることなく髙橋投手を失うだけになってしまうのだ。

それは球団としては痛手になるため、もし髙橋投手が今季中に国内FA権を取得した場合は、今オフのポスティング移籍となり、一軍登録日数が足りずに今季中に国内FA権を取得できなかった場合は、ポスティング移籍は最短でも来オフということになると思われる。

だがそうだとしても仮に髙橋投手をトレード要員にしたとすれば、手を上げる球団は出てくるだろう。ポスティングは球団の権利であるため、選手が求めても球団がノーと言えば実現することはない。例えば仮に髙橋投手がトレードに出されて、移籍先の球団がポスティングを認めなかった場合、髙橋投手はどんなに早くても海外FA権を取得するまではアメリカに移籍することはできない。だが髙橋投手のポスティング市場での価値が上がった場合は、移籍先の球団は髙橋投手を出してポスティングマネーを得ることができる。

ただ、現状では髙橋投手のポスティング市場での価値は非常に低いため、多額の移籍金を期待することはできない。そのため髙橋投手を交換要員にしたトレードが仮に実現したとしても、髙橋投手の年俸(2億6500万円)と同等のスラッガーを得ることはできないだろう。市場価値を考えると、髙橋投手を出して得られるのは年俸1億円未満の選手となるはずだ。

一方平良投手の場合は国内FA権の取得までにもまだ時間があるため、平良投手を出せばかなり実力のある打者を得ることができるはずだ。ちなみに筆者は誰でも彼でもトレードに出すべきではないと考えている。筆者はあくまでも、ライオンズを去ると明言している選手をトレードに出すべきだと考えており、そうでない選手は簡単にトレードに出すべきではないと考えている。

今ライオンズがトレードで獲得したい打者たちの名前とは?!

さて、そのトレードを実現さるのは渡辺GMの仕事の一つだ。毎年交流戦明けのこの時期には各球団トレードを活発化させることが多いため、トレードをするのであればこのタイミングになる可能性は高い。特に一日でも早くスラッガーを得たいライオンズの場合は、やはりこのタイミングで何らかのアクションは起こすべきだろう。

ちなみにトレードは7月31日まで可能なため、シーズン中に行われるトレードは交流戦明けと、オールスター休みに仕掛けられることが多い。ただ多いのはやはり交流戦明けというタイミングだ。情報によれば、西武球団はすでにトレードを仕掛けているという。しかし交換条件が折り合わず今のところは実現には至っていないようだが、交流戦明けというこのタイミングで一気に話が進められた場合、良い打者を獲得できることもあるだろう。

例えば出番がめっきり減っているベテラン同士ということになった場合、金子侑司選手とバファローズのT-岡田選手などは比較的実現しやすいトレードになるのではないだろうか。金子選手の場合は7番という栄光の番号をもらい4年契約をしてもらっても結局は活躍することができずにいる。

近年は数字がめっきり低迷してしまっているT-岡田選手ではあるが、チームを活性化させるという意味ではこのトレードはなしではないと思う。ただ個人的には金子選手には引退までライオンズのユニフォームを着ていて欲しいという気持ちもあるため、積極的にこのトレードを支持したいというわけではない。

そして年俸的にはかなり格差があるわけだが、平良海馬投手を出してファイターズの野村佑希選手、もしくは清宮幸太郎選手を獲得するというトレードも考えられる。ただしこの場合は将来を買うというイメージになり、しかも年俸に関しては平良投手の方が圧倒的に高いため、市場価値的に見た場合には実際には髙橋光成投手と野村選手、もしくは清宮選手とのトレードの方が釣り合いは取れるだろう。

その他ではドラゴンズで出場機会を失っているものの今は日本人選手扱いになっているビシエド選手も魅力的だ。もちろんビシエド選手も全盛期に比べるとかなり衰えが見えているわけだが、しかし環境を変えて新たにモチベーションを与えてあげられれば、ハングリー精神が強い中米の選手はもう一働きくらいはしてくれるだろう。

しかもビシエド選手はキューバ人であるためスペイン語を話すことができる。つまりヘスス・アギラー選手フランチー・コルデロ選手と母国語でコミュニケーションを取ることができるため、日本で成功を収めているビシエド選手を獲得することができれば、アギラー選手とコルデロ選手にとっても心強い存在となるはずだ。

ただしビシエド選手は3億7300万円という年俸がネックとなる。もちろんシーズンはすでに3ヵ月弱が経過しているため、トレードで獲得しても西武球団がこの全額を払う必要はない。だがそれでも高額年俸者となるため、ビシエド選手を獲得するためにはそれこそ髙橋投手、もしくは平良投手を出さなければならない。しかし髙橋投手か平良投手のどちらかを出してビシエド選手を獲得できるのであれば、これは迷わずに実現させるべきトレード案件だと思う。

髙橋光成投手と平良海馬投手に対する西武球団側の心証はかなり良くない

さて、そのトレードを実現させる渡辺久信GMは浪花節が通用する人柄である反面、ドライに徹することもできる厳しさも兼ね揃えている。そのため功労者だからトレードには出さない、という考えは持っていないはずだ。功労者であってもライオンズを去ると明言している選手や、チャンスを与えられながらもそれをモノにできなかった選手に関しては、情を挟むことなくトレードに出していくはずだ。

例えば昨オフは現役ドラフトにより愛斗選手がマリーンズに移籍したわけだが、チャンスを与えられながらもそれをモノにできなかった愛斗選手を、渡辺GMは育成ドラフトの2名のリストの中に加えた。愛斗選手の守備力は抜群で、バッティングでも安定感はないものの印象的なヒットを打つこともあり、チームメイトからも信頼されていた。その愛斗選手を出したのだから、やはり渡辺GMはドライになる時はかなりドライになると思われる。

ちなみに渡辺久信GMと髙橋・平良両投手の関係は決して蜜月ではない。まず髙橋投手はポステイング移籍を直訴するのに相応しい成績を残していないのに毎年のようにポスティング移籍を直訴し、昨オフは渡辺GMはその髙橋投手に対し「成績がまったく物足りない」とぶった斬った。

そして平良投手に関しても、渡辺GMは「あと一年待ってくれれば(2024年からの)先発転向を約束する」と言ったにもかかわらず、平良投手は2022年オフの渡辺GMとの話し合いが進む前にSNS上で西武球団を悪者にするような流れを作ってしまった。そしてそれに乗じた里崎智也氏も、西武球団が平良投手の先発転向を認めないことを痛烈に批判したことは記憶に新しい。

このように渡辺GMと髙橋・平良両投手との関係は決して良好とは言えないだけに、この二人がトレードに出される可能性は低くはないと言えるのではないだろうか。それでもライオンズ愛を前面に出してくれていれば話は別なのだが、二人ともライオンズを去る前提で毎年契約更改に挑んでいるため、この二人に対する西武球団側の心証が良くないことだけは確かだ。

だからこそこの二人を出してでもビシエド選手を獲得して欲しいと筆者は期待している。仮に大きな戦力になれなかったとしても、上述した通りビシエド選手はスペイン語でアギラー選手とコルデロ選手にアドバイスができるため、それがとにかく大きいと筆者は考えている。しかもビシエド選手は日本国内の運転免許も取得しているほど日本に馴染んでいるため、アギラー選手とコルデロ選手には本当に頼もしい存在になり、ビシエド選手をきっかけにしてこの二人が打ち始めるということも期待できるのだ。

T-岡田選手や野村・清宮両選手も魅力的ではあるわけだが、しかし近々での効果を考えるとやはりビシエド選手の獲得が今のライオンズにとっては最も現実的で、最も大きなプラスになると思われる。残念ながら今のライオンズの中には渡辺監督代行が言うところの救世主になりうる存在はいない。だがビシエド選手を獲得できればきっと救世主としてライオンズを救ってくれるはずだ。だからこそ筆者はビシエド選手の獲得に大きな期待を寄せているのである。

THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者/カズ
筆者 2010年1月よりパーソナルコーチとしてプロ野球選手のサポートを行うプロフェッショナルコーチ。 選手の怪我のリスクを正確に分析し、怪我をしないフォームに変える動作改善指導が特に好評。 このブログではプロコーチ目線でライオンズについて冷静に、そして愛を込めて書いていきます!
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